『夢と現実と』
















「『リボーン先輩大好きです!』って」
「……‥ちょっと…待ってください。何の話?」
「だから、」

俺の声をそっくり真似しながら言われた台詞に、一瞬心臓がどきり。

「今日夢でな、スカルが言ったんだ」
「えっ」

夢って。何つー夢見てんだろう。
嬉しそうな顔で言う先輩を見て、何となく重く息を吐き出した。

「夢の話でしょう?」
「あぁ」
「なに喜んでんですか」
「正夢になるかと思ってな」

どうせなら今言うか?
冗談混じりな表情に、何かは解らないけれどモヤモヤした感じがする。モヤモヤ。

「スカル?」
「…‥っそうですよ」

気付いたら、悪戯な顔をする先輩の肩を思わず掴んでいて。

「言いたかったのに、俺が」

口が勝手に動いてる。

「なのに、夢の中の俺に先に言われるなんて…ムカつく‥」
「…‥夢の話だろ」
「解ってる、けど」

俺は、多分。

「じゃぁ今、言え」
「………‥やだ」
「…言えねーくせに妬くな」
「なっ…‥違います!!」

自分の声に出来ない情けなさに顔を背けたけれど、胸にかかった雲は晴れた 気がした。












銀河がスカリボスカリボ言ってたので無理矢理書いて無理矢理捧げてみる笑.
うちの二人には甘いのはなかなか...ぐ、ぐ!銀河の甘スカリボは萌えです.顔緩むなアレは!




†2006.8.18